レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

パナライカ 200mm F2.8

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パナライカ 200mm F2.8の解像感が非常に良いとのことで、とても気になっている。海外の某レビューサイトによると解像力テストでは開放から90plmmを超える数値となっているとのこと。ちなみに良好な結像だと言えるのは47〜49plmmになる。このことから考えるとパナライカの200mm F2.8は現時点で最高の解像力を持つマイクロフォーサーズ用レンズとなるだろう。

ここで注目したいのはレビューサイトでテスト機として使われたボディが、今回からE-M5Ⅱになったということ。今まではE-P1(うろ覚え)だったようで、テスト機が変わったことでこれまでより解像力の数値がやや高く出ているようだ。

ちなみに私が愛用しているED 300mm F4 PROの解放での中央の解像力は70plmmだ。これでもかなり凄い方なのに、パナライカ200mmはそれを上回る結果。正直、想像が出来ない。300mm F4 PROでもかなりの解像感がある。鳥を取れば細かな羽の模様や質感をびっしりと描写する。小鳥ともなると羽を構成する一本一本の線の細さはかなりの物だが、全く問題なく綺麗に描き出すのだ。

で、ここからは完全な私感。このレンズ、買いか買いでないかと言われると、買いではない。一番の理由としてはやはり300mm F4 PROで十分に満足していること。用途の殆どが野鳥撮影のため、なるべく焦点距離はほしい。当然明るさも欲しいところではあるが、鳥が止まっている分にはシャッタースピード換算6段の強力な手ぶれ補正がサポートしてくれるので、F4でも撮影は難しくない。

パナライカ200mmには1.4倍のテレコンが同封されており280mm F4で使用できるようだが、野鳥撮影において20mmの差は大きく出ると思う。たかが20mmだが、35mm換算となると40mmの違いになる。それに、やはりテレコンを噛ませると少なからずAF速度が落ちるだろうと思う。別売で2倍のテレコンも用意されているが、これを装着した場合には1.4倍では気にならなかった画質劣化も同時に起こるようだ。2倍となると35mm換算800mm F5.6だ。ちなみに300mm F4は1.4倍のテレコンで35mm換算840mm F5.6となる。この場合、双方において解像度の差は無くなるか、300mm F4 PROの方が少しAF速度においても優位ではないかと思っている。

それに、これはあくまで個人的な好みになるが、レンズの外観が好きではない。コレ!という決め手はないが当然OLYMPUSのボディには合わないし、 ライカ風なところがちょっと...となるのだ。三脚座も角ばっていて手持ちが辛そうだ。絵作りに関してはこってりでコントラスト高めなようで、これもまた私には合わないだろうと思うのである。

価格も高い。ヨンニッパと思うと安いのかもしれないが、現在32万円超。テレコンとレンズフード、三脚座が同梱されているとはいえ、いやはや簡単には手が出せる価格帯ではない。しかし、撮影してみれば息を飲むほどの画質であることは間違いないのだろうと思う。OLYMPUSもこれに負けじと望遠レンズをリリースしてくれたら良いのにと思うばかりだ。