レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

α9は期待外れか?

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α9は期待はずれか?と思ってしまうほど、SONY α9の中古が多く出回っている。売れている機種だからこそでもあると思うが、売れに売れたNikonのD850なんかは中古がほとんど出回っていない。ちなみにE-M1 MarkⅡの中古も少ない。

α9の特徴と言えばなんといっても35mmフルサイズ積層型CMOSセンサー(Exmor RS)と、ブラックアウトフリーでの秒20コマの高速連写だ。加えて撮影領域の93%をカバーする693点もの像面位相差AFセンサーも特徴と言えるだろう。今現在の技術の粋を集めたカメラと言っても過言ではない。

では、なぜその様なハイスペックカメラを手放すユーザーが多いのだろうか。これはあくまで推測に過ぎないが第1にレンズラインナップが少ないからという理由が上がると思う。

SONYのEマウントは35mmフルサイズ用とAPS-C用のレンズがラインナップされている。マウントが同じなのでややこしいが、35mm用のレンズは約20種類ほど用意されている。広角〜中望遠までの単焦点小三元ズーム、大三元ズーム、400mmまでの超望遠ズームと一見すると十分なラインナップに見える。

しかし、ネットなどを見てみると「描写力が〜」とか「最短撮影距離が〜」など、レンズの使い勝手の悪さを嘆くユーザーもいるし、「400mmじゃ足りない」と更なる望遠を望む声も見られる。要するにこれまでCanonNikonのような数多あるレンズラインナップからレンズを選んで使っていたユーザーからすれば、痒いところに手が届かない。レンズが期待したほどではない。ということだろう。

第二の理由としてフィーリングの違いも理由に挙がると思う。ネットを見ているとα9に買い換えているユーザーの多くがマウントごと移行していた。もちろんα7シリーズからのステップアップでの買い換えも多いだろうが、α9の登場を機に本格的にメインを一眼レフからミラーレスに移しているユーザーが多い様だ。

一眼レフとミラーレスのフィーリングは大きく違っている。シャッターショックはあるものの、EVFの見え方やミラーショックが無いことに対する感触の違いを、違和感として認識するユーザーも当然いるだろう。「思っていたのと違う」というパターンだ。ブラックアウトフリーの秒20連写は画期的で素晴らしい技術だが、撮る楽しみという点ではなんだか味気ない感じもするだろう。

フリッカー対策がなされてない。ダイナミックレンジが狭い。防塵、防滴でない(あくまで配慮した設計)。などの声も見られていた。

私はα9を所有してないし、使ったこともない身だが、魅力を感じたことがないのでこの先も見向きもしないだろう。画質、システム、使用感など、どうしてもSONYは合わないのだ。私と同じ様な人は少なくないのではないかと、中古の多さを見て感じた。