レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

アカゲラを待つ二人組み

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アカゲラを待つ二人組みに遭遇した。男性二人組で、お爺ちゃんと孫といった感じの二人だった。今日は気温が低く、時折強い風が吹き、太陽がたびたび隠れてしまう天気でコンディションは良好とは言えない日だった。

私の狙いはミソサザイルリビタキ。耳を澄ませ目を凝らし足音を殺しながら探すが、なかなか鳥の姿を見ることは出来ず。なんとなく気配を感じ脚を運んで見ると目の前を青い鳥が横切る。ルリビタキだ。サッとカメラを構え、息を殺して撮りやすい場所に現れるのを待つも、今日は機嫌が悪かったのか振られてしまった。それ以降ルリビタキは姿を見せず、地鳴きも聞こえなかった。

実に静かな森林。聞こえるのは風が木々の間を通り抜ける音だけ。カサカサと葉を揺らし、時には落ち葉が踊るように地を駆ける。すると奥の方から聞き慣れた鳴き声がこちらに向かってくる。エナガの群れだ。今日はエナガの群れがシジュウカラを連れて来ていた。あっという間に四方八方をエナガが飛び回り、実に賑やかな時間が流れる。

すると小さな影が少し離れた所で動く。サササッと倒木の上を移動するのはミソサザイ。ピョンっと立った尾羽が可愛らしい。当然近付くと逃げられるので、その場に伏せてじっと待つ。餌を探しては少し飛び、餌を探しては少し飛びの繰り返しで、良い感じのロケーションで撮れなかったが、なんとか姿を納められた。(TOP画像がソレ)

その後ミソサザイも行方をくらまし、アカハラシロハラなども見られたが枝が多く、これもまた絵にならず。ルリビタキの雌もいたが、人工物との写真は撮りたくないという無駄なポリシーのため記録に残らず。

気温は3度。四肢が冷え始めたので帰路につくことにした。アカゲラがいたら二人組に教えてあげようと思ったが、鳴き声こそするものの姿を確認することは出来なかった。何度もルリビタキを目にする日もあれば、こういう日もある。これも野鳥撮影の楽しさの1つ。難しいからこそ、楽しいのだと思う。