レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

金属の質感が最高

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金属の質感が最高なんだなコレが。OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8を購入した。もちろん中古。別売りの金属製レンズフードとセットで購入して、価格はざっと38000円だった。この組み合わせで新品だと47000円程になるので中古様様だ。状態も良く素晴らしい。

余談だが、マイクロフォーサーズ単焦点レンズを買うたびに「こんなに小さくて安価なのに、F1.8の明るさで良く写るのは凄いなあ」なんて思う。但し300mm F4は別。でも、あれはあれで焦点距離を考えると小型と言える。

17mm F1.8の使用用途は主にスナップ。といっても私は風景を撮ることは最近は無い。家では子供専属カメラマンと化しているので、主に子供を撮るために購入した。今までは25mm F1.8を使ってきたが、場面によっては画角が狭く感じることがあった。

35mm換算で34mm(ほぼ35mm)というと、iPhoneのカメラとほぼ同じ画角だ。標準画角というと50mmを思い浮かべるが、今では35mmが標準画角と言っても良い。風景も収められるし、寄ればブツ撮りも問題なし。オールラウンダーな画角なのだ。便利便利。

画質は上々。開放からでもにじみの無い解像感。バッキバキのシャープとはいかないが、必要にして十分な解像感を持ちながらボケが滑らかで綺麗。少し絞れば更にバシッと解像する。色味も派手すぎず、自然だ。

OLYMPUSの25mm F1.8や45mm F1.8はエンジニアリングプラスチック製の鏡筒だが、17mm F1.8は全体的に金属製だ。質感はやはり雲泥の差。金属特有の剛性の高さ、肌触り、艶、どれを取ってもエンプラの数段上を行く。ヒンヤリとした感触すら心地よさを感じるほどだ。

別売りの金属製のレンズフードも実に質感が高い。独特の形をしているがスタイリングに違和感はなくカッコイイ。表面はレンズ同様の塗装で適度な艶がある。内側は反射防止の為につや消し塗装がしっかりとされている。触れば「カンッ」と金属音がする所はZEISSプラナー50mmを彷彿させる。素晴らしい。4万円でニンマリできるレンズだ。

今後は25mmと併用して行くだろうが、撮影のほとんどを17mmでやってしまいそうな程、画質においても道具としても満足させてくれそうな一本だ。こんなレンズをお手軽な値段で買えてしまうのも、マイクロフォーサーズならではの良さだ。

 

α9は期待外れか?

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α9は期待はずれか?と思ってしまうほど、SONY α9の中古が多く出回っている。売れている機種だからこそでもあると思うが、売れに売れたNikonのD850なんかは中古がほとんど出回っていない。ちなみにE-M1 MarkⅡの中古も少ない。

α9の特徴と言えばなんといっても35mmフルサイズ積層型CMOSセンサー(Exmor RS)と、ブラックアウトフリーでの秒20コマの高速連写だ。加えて撮影領域の93%をカバーする693点もの像面位相差AFセンサーも特徴と言えるだろう。今現在の技術の粋を集めたカメラと言っても過言ではない。

では、なぜその様なハイスペックカメラを手放すユーザーが多いのだろうか。これはあくまで推測に過ぎないが第1にレンズラインナップが少ないからという理由が上がると思う。

SONYのEマウントは35mmフルサイズ用とAPS-C用のレンズがラインナップされている。マウントが同じなのでややこしいが、35mm用のレンズは約20種類ほど用意されている。広角〜中望遠までの単焦点小三元ズーム、大三元ズーム、400mmまでの超望遠ズームと一見すると十分なラインナップに見える。

しかし、ネットなどを見てみると「描写力が〜」とか「最短撮影距離が〜」など、レンズの使い勝手の悪さを嘆くユーザーもいるし、「400mmじゃ足りない」と更なる望遠を望む声も見られる。要するにこれまでCanonNikonのような数多あるレンズラインナップからレンズを選んで使っていたユーザーからすれば、痒いところに手が届かない。レンズが期待したほどではない。ということだろう。

第二の理由としてフィーリングの違いも理由に挙がると思う。ネットを見ているとα9に買い換えているユーザーの多くがマウントごと移行していた。もちろんα7シリーズからのステップアップでの買い換えも多いだろうが、α9の登場を機に本格的にメインを一眼レフからミラーレスに移しているユーザーが多い様だ。

一眼レフとミラーレスのフィーリングは大きく違っている。シャッターショックはあるものの、EVFの見え方やミラーショックが無いことに対する感触の違いを、違和感として認識するユーザーも当然いるだろう。「思っていたのと違う」というパターンだ。ブラックアウトフリーの秒20連写は画期的で素晴らしい技術だが、撮る楽しみという点ではなんだか味気ない感じもするだろう。

フリッカー対策がなされてない。ダイナミックレンジが狭い。防塵、防滴でない(あくまで配慮した設計)。などの声も見られていた。

私はα9を所有してないし、使ったこともない身だが、魅力を感じたことがないのでこの先も見向きもしないだろう。画質、システム、使用感など、どうしてもSONYは合わないのだ。私と同じ様な人は少なくないのではないかと、中古の多さを見て感じた。

SONYとの相性

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SONYとの相性が私は良くないようだ。これまでRX100やNEX5T、そしてつい最近購入したRX10M3とSONY製品を何度か購入してきたが、いずれも使いこなせないというか愛着が湧かない。色味も合わない。

これはSONYが悪いのではなく、ただ単に相性というか好みの問題。車、スマートフォンなど、どんな物にも相性や好みは存在すると思う。

思い返すと、サブカメラとして購入した高級コンデジのRX100は2ヶ月足らずで売却。そして次にサブカメラとしたのは当時YouTuberに人気だったNEX5Tというモデル。これは約2年ほど使用した。センサーサイズを考えると抜群のコンパクト性能で、これは旅行にも持って行ったりもしていた。しかし、マウントをOLYMPUSに移行する際にこれも売却。

そして最近サブカメラとして購入したRX10M3だが、これも肌に合わず買ったばかりなのに売却。笑っちゃう話である。どうやらSONYのカメラは私には合わないらしい。インターフェイスにそんなに不自由さを感じたこともないし、性能としてはどれも申し分ない。やはり色味がなーといった感じである。

一時はメインをSONYにしようとしたこともあった。α77シリーズやα7シリーズあたりをメインにし、ZEISSレンズを楽しむという道もあっただろうが、結局は私の中でSONYがメインとなることは一度もなかった。

それどころか、サブカメラというもの自体が定着したことがない。極力メインを持ち出してしまう。ということで売却で得た資金を元に、また新たにM4/3レンズを購入することにした。ブログで紹介するかはわからないが、機会があればレビューしてみようと思う。

ちなみに、私はSONYが好きだ。革新的な技術、挑戦する姿勢、画期的な製品。愛用しているSONYのMDR-1000Xはすこぶる気に入っている。素晴らしいノイズキャンセリングヘッドホンだ。ただ、カメラとなると何故だが合わないんだな。

懐疑的

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懐疑的な書き込みをネットで見つけた。久しぶりに価格.comをのぞいて見ると、OLYMPUSのレンズに対する口コミにこんな内容の書き込みがあった。「首からぶら下げて歩いているとレンズがカメラから外れる」

書き込みをした方が使っていたのは私と同じ300mm F4 IS PROで、状況がよくわからないが、カメラを首からぶら下げて移動している最中にレンズが何度か外れそうになったというものだった。これにはさまざまな反応があり、レンズは違うものの、レンズが外れて落下した経験があるという書き込みも見られた。

私はレンズ交換式カメラを使用し始めて7年、M4/3は使い始めて半年になるが、これまでそういった経験はない。外れそうになったこともなければ、マウント強度に不安を感じたこともない。一度、フィールドでカメラをセットしている時にレンズがしっかりと固定されていないことがあったが、これは自宅でカメラにレンズをセットした時にロックを確認しなかった為だ。私はしっかりと動作確認をしてから撮影に入るので事前に気づくことが出来た。

考えるに、レンズが勝手に外れることはあり得ない現象だ。何らかの要因でロック解除ボタンが強く押されたり、最初からロックされていないということが無ければ、知恵の輪でもないので偶然に外れたりなんてことは考えられない。マウントを固定しているネジが全て緩んでいたり、外からの強い力によってマウント自体が歪んでいたり、ロックピンが正常に作動してなければ、あり得るかもしれないが。

色々調べてみると、レンズが外れて落ちたといった事故はCanonNikonでも経験者がいるようだった。

こうなると不安になるのが人の性。私のレンズ達のマウントを確認したり、ネジの緩みを確認してみたが、幸いにも歪みや緩みは見られなかった。300mm F4に至ってはネジの緩みは皆無。そこそこ重量があるレンズなので、やはりマウントは強度を確保できるよう工夫されているようだった。

今後書き込みのような場面に遭遇すれば記事にしたいと思うが、そのようなことに遭遇しないのを願うばかりだ。ましてや望遠レンズともなると高価なので尚更である。

F4は明るくはない

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F4は明るくはないということを感じるのが森林内での野鳥撮影。開けた場所で鳥を撮る分には暗いとは思わないが、日光が入りにくい森林となるとISOオートの上限をISO2000にしていてもシャッタースピードは1/125〜1/250秒といった感じ。シンクロでシャッタースピード換算6段分という素晴らしい手ぶれ補正のおかげで止まっている鳥ならバシッと決まるが(たまに眠いけど)、素早く動く鳥なんかは動体ブレが出ることもしばしば。

これはマイクロフォーサーズに限った話ではないので、マウントを変えたところでどうこうなる問題ではない。が、フルサイズに変えれば高感度耐性が上がるので当然ISOオートの上限は上がる。が、600mmでF4の明るさとなるとレンズが馬鹿でかくなり、価格も馬鹿高くなることは間違いない。

薄暗い場所でシャッタースピードを上げるための解決策は2つある。1つは明るいレンズを使うこと。現実的にあり得ないが600mmでF2.8とか、とにかく明るいレンズを使えばシャッタースピードは稼げる。もう1つの方法は感度を上げることだ。ISO感度を上げて撮影すれば、ノイズは出るがシャッタースピードを稼げるので場合によっては動体ブレを回避することができる。

ところがマイクロフォーサーズは高感度に強い方ではない。APS-Cサイズのセンサーとなら張り合えるとは思うが、フルサイズと比べるとやはり雲泥の差。面積が圧倒的に違うので比べること自体がナンセンスではあるが、やはり高感度耐性においてはセンサーが小さい方が不利になる。

そこで、私に残された手段は1つ。高感度に弱いからと避けてきた高感度を積極的に使うことだ。具体的にはISOオート上限を2000から3200に引き上げてみようと思う。感度を上げると全体的にノイジーになり、シャープネスに欠ける場面も出てくるが、止めるべき所で野鳥の動きを止めなければせっかくのレンズの性能が活かされない。

もう少しE-M1 MarkⅡの可能性を信じて見ますか。

余談。買ってもないけど、テレ端がF6.3のパナライカ100-400なんか使おうものなら爆死するだろうなあ。なんて。