レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

ついにVer.2.0

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ついにVer.2.0がアナウンスされそうな。今現在のE-M1 markⅡの最新ファームウェアは昨年末に発表されたVer.1.4だ。内容はEVFを覗きながら撮影をした時の動作安定性を向上したというものだった。

それ以降ファームウェアアップデートの噂は耳にするも具体的な話は出ずだったが、今日の時点で2月28日に大幅なアップデートが予定されているという噂があるという記事を目にした。内容は以下の通り。
- 新しいアートフィルター「Bleach Bypass」の追加
- 12-100mm F4 IS PROで深度合成が可能に
- AFターゲットモードにスモールターゲットを追加
- プロキャプチャーで最大35フレームまでセット可能に
- プロキャプチャー撮影中であることを表示するように改善
- フリッカースキャンが追加され、ライブビュー時にシャッター速度の調整によってフリッカーを低減することが可能に
- 8mm F1.8使用時の魚眼補正機能を追加。ライブビューで効果を確認できる
- 画像のプレイバックでズーム倍率がセット可能に
- プロキャプチャー撮影を新しく登場したレンズに対応
- バッテリー残量表示の改善
- AFをAEL/AFLボタンに割り当てた際のレスポンスの改善
- オリンパスキャプチャー使用時のカメラ動作の安定性の改善
- 動画撮影時の手ブレ補正の動作の安定性の改善

これは噂の域を超えており、海外では既にVer.2.0にアップデート出来ているユーザーがいるらしい。個人的にAFのスモールターゲット追加が一番嬉しい。野鳥を撮影しているとシングルターゲットを使うことが多いのだが、E-M1 markⅡのシングルターゲットは微妙に大きく使いにくい場面がある。枝の間を抜いて野鳥を撮影したい時などにAFが意図しない動きをしてしまった事が何度かあった。

あとは使いこなせて無いが野鳥撮影で活躍するであろうプロキャプチャーモードの改善も嬉しい。プロキャプチャーモードLを使用するとコマ数が落ちファインダーが見辛くなる。リフレッシュレートが遅くなるので野鳥の動きを追いにくいかったり、単純にチラチラして鬱陶しいのだ。親指AFはレスポンスが遅れる印象はなかったが、これがレスポンスアップするとなると更に撮影が快適になるだろう。

何れにせよE-M1 markⅡは更に良いカメラになる。OLYMPUSはこういうことを惜しみなくやってくれるので本当に良いメーカーだと思う。

ネムイなあ

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ネムイなあというのが最初の印象。寝不足じゃなくて相変わらずカメラのハナシ。描写がハッキリしないことを眠いというのだが、最初にボソッと呟いた時に嫁さんに寝不足だと思われた。カメラ用語が伝わらないだけでなく、カメラの価値がわからない嫁さんだが、ある意味助かっている。(笑)

RX10M3に慣れるべく試写してみたのだが、このカメラの売りであろう600mmの時は結構手ブレにシビア。1/125で手ぶれ補正を信じて撮影してみても油断すれば簡単にブレる。意外にネムイ描写で少し期待外れだなと思っていたのだが、シャッタースピードを上げて撮影してみるとシャキッと写った。正直、感動するほどの画質ではないが、24mmから600mmまでをカバーするバケモノレンズであることを考えると納得の描写だ。条件を考えれば確かに高画質。

どこぞのレビューでAFと手ぶれ補正がダメなんていう書き込みがあったが、全くその通り。手ぶれ補正は公称4.5段だが、600mmともなるとファインダー内は細かく揺れ、しっかりホールドしてシャッタースピードに注意しなければ簡単にネムイ写真の出来上がり。E-M1 M2の手ぶれ補正と比べると雲泥の差だ。E-M1 M2も油断したらブレることはあるもののかなりの信頼を置けるもので、低速でシャッターを切っても全然平気だ。

AFは公称0.09秒だが、被写体によっては0.5〜1秒はかかってるのではないかと思うくらい遅い。やはりこの辺はコントラストAFのみ搭載であることのデメリットだろう。だいたいの場面では素早く合焦してくれるが、それでも0.09秒ではない。体感的に0.1〜0.2秒はかかっている。ソニーとしては0.09という0が2つ並ぶ数字が大切であったのだろう。

とはいえ、しっかり注意して撮影すればZEISSレンズだけはあると思わせる描写力を感じられる。ノイズ耐性もソコソコ。ISO400あたりからざらつきを感じるが、ディスプレイで鑑賞するレベルならISO2000〜3200は常用できるだろう。流石に等倍鑑賞となるとザラッザラだが、写真を等倍で鑑賞する意味がわからないので問題なし。

そういえばE-M1 M2より画質が良いとか言っていた一般ユーザーもいたが、これは全くのデタラメ。当たり前だが圧倒的にE-M1 M2の方が画質は上だ。どのようなレンズを使ってそういった見解になったのか知らないが、E-M1 M2を使うならプロレンズは必須。レンズの描写力を余すことなく味わうことができる。

話は逸れたが、1インチセンサーとZEISS Vario-sonnar T* 24-600の組み合わせは正しくオールマイティ、向かうところ敵なしだ。AFや手ぶれ補正に癖はあるが道具として使えるよう、飼いならしていきたいと思う。

SONY DSC RX10M3

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SONY DSC RX10M3を購入した。いつも利用しているカメラ屋でいい感じの中古が出ていた。サブカメラ選定にあたっては散々迷い、ほぼ毎日SONYの公式サイトや各種レビュー記事を見る日々を過ごした。一時は「必要ないのでは?」とも思ったが、日頃からカメラを携帯したい思いや、旅行などで使えるだろうという思いから購入に至った。

最終的にRX10M3とM4で迷ったが、今現在の価格差(M4の中古が無い)が大きいことや、スペック的に一部メインカメラを上回る、もしくは立ち位置が被る部分があるのでM4は却下。AF追従の秒24コマは確かに魅力的ではあるが、動体を追うような本格的な撮影はサブカメラではしないと思われる。サッと出して風景なり野鳥なりをそこそこのレベルで写し止められれば良いのだ。

RX10M3のスペックをザッと書いていく。イメージセンサーは有効2010万画素のメモリー一体1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサー(名称長い)を搭載。SONY最新のセンサーで、高速読み出しによってスーパースローモーション撮影や、電子シャッターによる歪みを無くすアンチディストーションシャッターなどを実現している。

レンズはSONYお得意のZEISSレンズ。35mm換算で広角24mm相当から超望遠600mm相当までをF2.4〜F4という明るさでカバーする、ZEISS Vario-sonnar T*レンズを搭載。全域で高画質と美しいボケ(そんな上手い話は無い)を実現しているという自信作。ED非球面レンズ2枚、スーパーEDガラス1枚を含むEDガラス計8枚を豪華に使用した構成となっている。

手ぶれ補正は最大約4.5段分の補正効果を持つ。E-M1 M2と300mm F4 PROとの組み合わせで発揮される6.0段の補正効果に慣れてしまった私には少々物足りないが、4.5段でも普通に考えれば優秀だ。OLYMPUSの手ぶれ補正機構がただ単にバケモノなだけ。絞り羽根はRX10M2の7枚から9枚に進化し、綺麗な丸を作る玉ボケが期待できる。

ファインダーは倍率0.7倍、視野率100%の約236万ドットの有機ELファインダーを搭載。広い視野と高精細な表示で撮影に集中できることだろう。EVFの場合、これくらいのスペックは標準的になりつつあるので珍しくないが、有難い仕様である。

AFはコントラストAFのみ。0.09秒と爆速とは言え無いAF駆動速度だが、困ることはないと思われる。コントラストAFなので精度は期待できる(?)だろう。

他にも書き出すと沢山あるのだが、私にとって重要な部分だけ記載した。まだ使い始めたばかりなので馴染むまで時間がかかると思うが、サブカメラとして使っていけるようある程度は使いこなせるようになりたい。最新のカメラではないのでレビューする気はないが、E-M1 M2との画質面での違いなどを今後アップしようとは思う。

とあるサイトでE-M1 M2よりRX10M3のほうが高画質だと言い切っていた一般ユーザーがいたが、それはあり得ないと思っている。レンズやカメラを使いこなせてなかったか、見る目がないのだろう。とは言うものの、メインの立場が無くなる恐れが無いとは言えないことが、ある意味恐ろしい。

バランス悪すぎだろう

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バランス悪すぎだろうと初見で思った。Panasonicが発表したLUMIX TX2の話。最近流行りの高級コンデジがこぞって搭載する1インチセンサーを搭載するコンデジだ。ソニーのRX100シリーズやキヤノンのG7Xなどと直接のライバルになる機種。本機がそれら異なっているのは、コンパクトながら15倍のズームレンズを搭載している点だ。

広角24mmから望遠360mmまでをカバーするLEICA DC VARIO-ELMARレンズをコンパクトなボディに収めてきたことは凄い。しかし望遠端でビヨーンと伸びた鏡筒はかっこ悪いだけでなくバランスが悪い。悪く言うと間抜けで、全体のデザインを崩しかねない。せっかくグリップ部分にG9 PROを彷彿させるような赤いラインを入れたデザインなのに、なんだかもったいないなあーと。

実機を触ってないので想像でしかないが、あれだけ鏡筒が伸びるとバランスが悪くなるはず。グリップもおまけ程度に付いているだけなので、望遠端ではホールドするのが難しいのではないかと思う。シャッタースピードを上げればブレは防げるかもしれないが、なんとF値は3.3スタート。そして望遠端では6.4と暗い。暗すぎる。では手ぶれ補正はどうかと言うと、これが面白いことにPanasonicのホームページに性能が明記されていない。わざわざ仕様表を見ても記載されていなかった。

そして前型機に搭載されていた可動式液晶は無くなった。そのかわりEVFが搭載されたが、これは...。ファインダーと可動式液晶の両方が搭載されているならまだしも、EVFのみとなるとアングルに制約が出てくる。せっかく広角から望遠までをカバーし、幅広いシチュエーションで活躍するであろうカメラなのに、ハイアングルやローアングルはほぼ不可能。なぜこのような仕様にしたのか。

私はPanasonicユーザーではないのでTX2の進化がイマイチ良い方に捉えられないが、これはPanasonicユーザーには良いカメラなのだろうか。

他で特に目立つ機能や、凄いと感じる要素は無かった。今やマクロ撮影機能などは当たり前。連写も早くて当たり前だ。ちなみに発売価格は10万円弱。RX100シリーズのライバルではあるが、苦戦を強いられることになるだろうと思われる。唯一無二ではあるものの、需要があるのかは不明だ。

余談だが、私はPanasonicが嫌いではない。LUMIXというブランドに対して安っぽいイメージを持っているだけである。コンデジにもミラーレスにも共通してLUMIXと付くあたりがなんとも嫌なのだ。

カメラさえあれば

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カメラさえあればと思う場面は日常で多々ある。先日仕事から帰る時、ふと目をやった先にモズかいた。あまり見ないので珍しいなと思った。モズまでの距離はおよそ10mほど。視力が良い方ではないのでモズだとはっきりとわかったわけではないが、特徴的な嘴、尾羽がいかにもモズだった。

カメラがあればその姿を映し止められたが、手元にあったのはiPhone 7 plusだけ。さすがに10m離れた被写体は撮影できない。出来てもゴマ粒同然だ。最近欲しいと思っているSONYのRX10M3やM4でもあれば望遠端600mmでそれなりの大きさでモズが撮影できただろう。刹那の如く消え去る命が永遠になる瞬間だ。シャッターを押すだけで、そこにいた命、形は、平面上という限定的な空間であるがその姿を残し続ける。こんな素晴らしいことはない。たかがモズ。鳥だ。だが出会いは一期一会。今日見たモズが明日も居るとは限らない。

それはモズだけでなく、全てにおいて同じこと。「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」ということだ。カメラという趣味を通して知り得た、この世の真理の1つとでも言っておこう(笑)。出会いあれば別れあり。永遠などあり得ないのだ。廃れるからこそ美しさがあるのだと思う。故に、やはり普段から持ち歩けるカメラか欲しい。

これからが本題。普段あまり飲まない梅酒を飲み、勢いで書いているので話がまとまらないかもしれないが、酔ってなくても同じこと。さて、被写体とするものが多い私にとって、広角〜超望遠までをカバーするズームレンズは非常にありがたい。画質も大切なので候補は多くなく、現状手に入るカメラではSONYのRX10M3かM4のどちらかしかないと思う。この2つの違いが私を迷わせる。

RX10M3とM4のざっくりした違いはAF速度と連写速度。以前にもサラッと書いたがM4は動体にも強いカメラに進化した。ただし価格は17万超えで、売れに売れて居るので中古は出回っていない。RX10M3は現行機種ではあるが発売から時間が経って居るので、多くはないが中古はちらほらある。

色々なスペックの差、レビュー、作例を参考に本当に自分に必要だと思われるカメラを今決めている。

やはり、選択肢はほぼ無い。こういうバカな人間のドツボを鋭く突くSONYはやはり優秀だ。どんなメーカーよりもチャレンジャーで、廃れることを恐れない。α6300の後継機とか、α77Ⅱや99Ⅱみたいな未来が危うい(無いと思っている)ものでもとりあえず作ってしまう。

まとまりがない話だ。梅酒も飲みきらないまま。