レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

レンズコートの効果

f:id:kazechannel:20180124125552j:image

レンズコートの効果についてつらつらと。レンズコートとは米レンズコート社が販売する製品で、ネオプレーン素材でできたレンズに着せるカバーのようなものだ。日本でも購入可能で、価格は2万円前後。私はアメリカから個人輸入をしたので1万円かからずに購入した。個人的には日本国内で買うより個人輸入をしてしまうことをオススメする。サポートが〜などの意見もあるだろうが、消耗品なので破損なんて無いと思うが、万が一破損すれば使い捨てくらいの気持ちでいる。

レンズコート社意外にも同じような製品を販売している会社はあり、他社製品も使っているが、どこ製であろうとこういった類のカバーはオススメだ。レンズに対する汚れを防止できるだけでなく、結露で表面に水分がつくのも防げるし、鏡筒を衝撃から守れる。それだけでなく、金属の鏡筒がもたらす不快なヒンヤリ感が無くなるのだ。

これらのものを導入する一番の目的は、自然界で目立ってしまう白色や黒色の鏡筒をカモフラージュすることにある。やはり目立つ色は動物から見れば警戒する要素にはなるだろう。動物によっては色の判別が出来ないなど、色覚が人間と大きく異なる者もいるが、それでもコントラストが高い見慣れ無いものに近づこうとは思わない。人間は得体の知れない物を見たとき、心理的に近付きたいと思ってしまうものだが、本当に得体の知れない(怖い)物を見たときは本能的に逃げる。

カモフラージュされたレンズは場合によっては自然界で目立ちにくくなる。環境はその場所ごとに変わるので、必ずしもレンズの存在ををカモフラージュできるというわけではないが、それでもモロに目立つ事はない。環境に適したカモフラージュの柄をチョイスすれば尚良いだろう。

実体験として効果を感じたのは、野鳥撮影でのことだ。スズメ、カラス等を除き野鳥の多くは人間に慣れていることは殆どない。大体はこちらの存在に気づけば距離を取り、こちらの動きを見ている。こちらが動けば飛んで逃げてしまうことは当たり前だ。森の中で撮影をするときは迷彩柄の衣服を身に纏い、レンズもカモフラージュし、あまり大きな音を立てないように動き、周りを見渡している。時には鳴き声を聞けばその場でしゃがみ、じっと鳥が現れるのを待つ。すると鳥が現れることもある。驚いた事に、距離にして1mないくらいの本当に目の前を鳥が通過したり、着地したりすることがある。

今まではそういったことは無かったが、カモフラージュでその存在をわかりにくくすることで、鳥から明確に人間であることを認識し辛くすることができるようだ。当然近すぎると望遠レンズでは撮影が出来ない。こちらが大きく動けば逃げてしまうが、撮影のチャンスが増えたことは言うまでもない。

結論として、レンズをカモフラージュすることは効果があると感じている。野鳥などの動物を撮影するなら、取り入れて見て良いアイテムだろう。私は追加購入も検討している。