レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

E-M1 MarkⅢの予想

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E-M1 MarkⅢの予想をしてみる。E-M1シリーズはOLYMPUSのレンズ交換式カメラのフラッグシップモデルだ。私は普段、E-M1とE-M1 MarkⅡの両方を使用しているが、双方とも良いカメラだ。当たり前だが最新のMarkⅡのほうが熟成度は高く、道具としての質感や性能は上だ。

だが、一眼レフと比較した時はやはり詰めの甘さを感じることはある。像面位相差AFは短期間で凄まじい進化を遂げ、一眼レフが搭載する位相差AFの性能に迫らんとしている。それどころか動体追従性能以外ではAF速度や光束に制限がないなど、優っている部分もある。しかし動体追従においては未だ一眼レフの方が上である。

まずはセンサー。画素数はMarkⅢになっても恐らくそう多くは増えない。キープもしくは増えたとしても2200万〜2400万画素だろう。あまり増やしても元々不利な高感度画質が苦しくなるだけなので、現在のMarkⅡの画素数をキープしてノイズ処理性能を優先してほしい。電子シャッターにおける読み出し速度を上げ、SONYの持つアンチディストーションシャッターに迫る、もしくは同等の性能も欲しいが、積層型CMOSは暫くはSONYの専売特許となるだろう。従って搭載されたとしても裏面照射型CMOSとなる。高感度耐性が上がるので是非ともMarkⅢには裏面照射型を搭載して欲しい。

AFシステムは時代の要請に伴って、より多点化されると思う。MarkⅡは121点のオールクロス像面位相差とコントラストAFだが、倍の242点になり縦横共に画面面積の80パーセント以上をカバーする。新しいアルゴリズムとターゲットモードの追加で、更なる動体追従精度の向上とAF速度を目指すと思う。ライバルであるPanasonicが間も無くリリースするG9 PROは、0.04秒のAFと225点の測距点を持つためこれに勝らなければならない。

EVFは倍率をキープで良いので、より高精細となって欲しい。368万ドットは欲しい。リフレッシュレートも向上すると動体追従においてありがたいとおもう。

連写性能は電子シャッターAF/AE追従で秒22コマ前後を目指すと思われる。メカシャッターではAF/AE追従で秒12コマとなるのではないだろうか。いずれもG9 PROを上回るスペックとなるはずだ。バッファも容量を増やし、RAWで100コマ以上はいけるようになって欲しいものだ。

ボディ内手ぶれ補正は最低でもシャッタースピード換算6.5段で、シンクロ補正では世界最強の7段をクリアする。是非クリア欲しいという願望もあるが。実現すれば三脚を使うことなく、低感度で夜景を心置きなく撮影できるようになるだろう。

動画性能も重視するPanasonicに対し、OLYMPUSには思いっきりスチル重視でいってもらいたい。ハイレゾショットやプロキャプチャーなど、技術としては面白い機能のブラッシュアップもあるだろうが、やはりスチルカメラとしての基本性能の向上に注力して欲しい。今回記載した予想以外でも様々な進化が期待されるE-M1 MarkⅢの発表が今から待ち遠しい。