レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

E-M1との組み合わせ

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E-M1との組み合わせで使用することが多い、NOKTON 25mm F0.95の使用感などについて今日は記述する。これまでの記事では描写性能などについて記述してきた。

まずはNOKTON 25mm F0.95の操作系をおさらいする。操作系は至ってシンプル。フォーカスリングと絞りリングをマニュアルで動かすのみ。電子接点がないので便利な(ややこしい)ボタン類などは装備されていない。私が購入したTypeⅡには絞りリングのクリック感を無くす機構が組み込まれているが、この際それは無視しておこう。

私はE-M1 markⅡも使っているが、ノクトンと組み合わせるのは専ら子供撮り専用サブカメラのE-M1のほう。E-M1はOM-Dシリーズのフラッグシップとして2014年ごろ(うろ覚え)発売されたカメラ。今は中古が非常にお安い。

E-M1ファームウェアアップデートで1/16000秒の電子シャッターに対応できるようになったので、ノクトンをF0.95を解放で使っても露出オーバーになりにくい。加えてEVFが230万画素超えと高精細なので、ファインダーでのピントの把握がしやすい。

更にフォーカスピーキングや拡大表示をファンクションボタンなどに割り当てるカスタムをしていれば、より高精度にピントを追い込める。こういう点ではミラーレスは一眼より優れているとつくづく実感する。

ノクトンのフォーカスリングが可動角度が本当に広い。金属で出来たフォーカスリングの質感は非常に高く、組み付け精度も高いのでガタつきは一切ない。指を添えじんわりと力を入れると、等速で動くかの如くスーッとリングが動き出し、ピントもそれに伴ってまるで被写体を舐めるかのように動き出す。

グリスで適度に抵抗を持たされているので、狙った場所にピントを置くのは簡単だ。ピタッときまるという表現が相応しいと思う。フォーカスリングの可動域が広いこともそれに一役かっているだろう。

絞りリングは適度なクリック感があり、操作がわかりやすい。しかし、電子接点が無いのでF値をいちいち目視で確認する必要がある点は、デジタルからカメラを始めデジタルに慣れた身としてはちと不便。クリック感は適度だと書いたが、個人的にはもう少しハッキリしていても良い。

他に可動する部分はない。レンズフードはねじ込み式だが私の場合は付けっ放し。これは多分今後も着脱することはないだろう。

ノクトン 25mmはピントを置くという動作を楽しく感じさせてくれるレンズだ。AF仕様にすることは難しくはないだろうが、コシナには是非ともこういったレンズを作り続けてほしいと思う。