レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

ネムイなあ

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ネムイなあというのが最初の印象。寝不足じゃなくて相変わらずカメラのハナシ。描写がハッキリしないことを眠いというのだが、最初にボソッと呟いた時に嫁さんに寝不足だと思われた。カメラ用語が伝わらないだけでなく、カメラの価値がわからない嫁さんだが、ある意味助かっている。(笑)

RX10M3に慣れるべく試写してみたのだが、このカメラの売りであろう600mmの時は結構手ブレにシビア。1/125で手ぶれ補正を信じて撮影してみても油断すれば簡単にブレる。意外にネムイ描写で少し期待外れだなと思っていたのだが、シャッタースピードを上げて撮影してみるとシャキッと写った。正直、感動するほどの画質ではないが、24mmから600mmまでをカバーするバケモノレンズであることを考えると納得の描写だ。条件を考えれば確かに高画質。

どこぞのレビューでAFと手ぶれ補正がダメなんていう書き込みがあったが、全くその通り。手ぶれ補正は公称4.5段だが、600mmともなるとファインダー内は細かく揺れ、しっかりホールドしてシャッタースピードに注意しなければ簡単にネムイ写真の出来上がり。E-M1 M2の手ぶれ補正と比べると雲泥の差だ。E-M1 M2も油断したらブレることはあるもののかなりの信頼を置けるもので、低速でシャッターを切っても全然平気だ。

AFは公称0.09秒だが、被写体によっては0.5〜1秒はかかってるのではないかと思うくらい遅い。やはりこの辺はコントラストAFのみ搭載であることのデメリットだろう。だいたいの場面では素早く合焦してくれるが、それでも0.09秒ではない。体感的に0.1〜0.2秒はかかっている。ソニーとしては0.09という0が2つ並ぶ数字が大切であったのだろう。

とはいえ、しっかり注意して撮影すればZEISSレンズだけはあると思わせる描写力を感じられる。ノイズ耐性もソコソコ。ISO400あたりからざらつきを感じるが、ディスプレイで鑑賞するレベルならISO2000〜3200は常用できるだろう。流石に等倍鑑賞となるとザラッザラだが、写真を等倍で鑑賞する意味がわからないので問題なし。

そういえばE-M1 M2より画質が良いとか言っていた一般ユーザーもいたが、これは全くのデタラメ。当たり前だが圧倒的にE-M1 M2の方が画質は上だ。どのようなレンズを使ってそういった見解になったのか知らないが、E-M1 M2を使うならプロレンズは必須。レンズの描写力を余すことなく味わうことができる。

話は逸れたが、1インチセンサーとZEISS Vario-sonnar T* 24-600の組み合わせは正しくオールマイティ、向かうところ敵なしだ。AFや手ぶれ補正に癖はあるが道具として使えるよう、飼いならしていきたいと思う。