レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

バランス悪すぎだろう

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バランス悪すぎだろうと初見で思った。Panasonicが発表したLUMIX TX2の話。最近流行りの高級コンデジがこぞって搭載する1インチセンサーを搭載するコンデジだ。ソニーのRX100シリーズやキヤノンのG7Xなどと直接のライバルになる機種。本機がそれら異なっているのは、コンパクトながら15倍のズームレンズを搭載している点だ。

広角24mmから望遠360mmまでをカバーするLEICA DC VARIO-ELMARレンズをコンパクトなボディに収めてきたことは凄い。しかし望遠端でビヨーンと伸びた鏡筒はかっこ悪いだけでなくバランスが悪い。悪く言うと間抜けで、全体のデザインを崩しかねない。せっかくグリップ部分にG9 PROを彷彿させるような赤いラインを入れたデザインなのに、なんだかもったいないなあーと。

実機を触ってないので想像でしかないが、あれだけ鏡筒が伸びるとバランスが悪くなるはず。グリップもおまけ程度に付いているだけなので、望遠端ではホールドするのが難しいのではないかと思う。シャッタースピードを上げればブレは防げるかもしれないが、なんとF値は3.3スタート。そして望遠端では6.4と暗い。暗すぎる。では手ぶれ補正はどうかと言うと、これが面白いことにPanasonicのホームページに性能が明記されていない。わざわざ仕様表を見ても記載されていなかった。

そして前型機に搭載されていた可動式液晶は無くなった。そのかわりEVFが搭載されたが、これは...。ファインダーと可動式液晶の両方が搭載されているならまだしも、EVFのみとなるとアングルに制約が出てくる。せっかく広角から望遠までをカバーし、幅広いシチュエーションで活躍するであろうカメラなのに、ハイアングルやローアングルはほぼ不可能。なぜこのような仕様にしたのか。

私はPanasonicユーザーではないのでTX2の進化がイマイチ良い方に捉えられないが、これはPanasonicユーザーには良いカメラなのだろうか。

他で特に目立つ機能や、凄いと感じる要素は無かった。今やマクロ撮影機能などは当たり前。連写も早くて当たり前だ。ちなみに発売価格は10万円弱。RX100シリーズのライバルではあるが、苦戦を強いられることになるだろうと思われる。唯一無二ではあるものの、需要があるのかは不明だ。

余談だが、私はPanasonicが嫌いではない。LUMIXというブランドに対して安っぽいイメージを持っているだけである。コンデジにもミラーレスにも共通してLUMIXと付くあたりがなんとも嫌なのだ。