レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

SIRUI P-326の使用感

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SIRUI P-326の使用感についてつらつらと書きたいと思う。初期のレビューでは結構な高評価であったが、使用回数を重ねるごとに評価が変わってきたので改めて記述する。

まずP-326の簡単なスペックから。P-326はSIRUIが販売している6段のカーボン一脚で、最大全高は1530mmでありながら、最大縮長は380mmとコンパクトであり、重さは僅か約400gと小型軽量な一脚だ。カーボンを採用しながら実売は8000円前後と安くネットでの評価が高い。

使っていく内に気になったのは、各節目のガタつきだ。6段もあるのである程度強度は落ちるのは想定できるが、最大まで伸ばすと中央あたりのロックナット部分がガタつく。けっこうキツく締めてもやはりガタつくので、この辺はやはり中国製の限界なのだろう。はじめての一脚で他のメーカー製のものを使用したことがないのでなんとも言えないが、恐らくSLIKやベルボンではこのような事はないだろうと思う。

それでも縦に荷重がかかった時はロックナットはしっかりと役目を果たしており、ふいに縮んでしまったりすることはない。が、しかし、やはり使用しているとガタつきは気になる。ブレを抑制する効果も期待できる一脚のロックナットが原因でブレてしまっては元も子もない。

解決策は無いことはない。最大全高まで伸ばさずに各部で3cmほどあえて格納すれば良い。こうすることでロックが安定しガタつきを解消できる。やはり6段ともなると小型で持ち運びに特化しているが、デメリットもそれ相応にあるということだ。買い換えるという解決策もあるが、それはそれで無駄にお金がかかる。候補としてはP-324あたりになるだろうか。4段で足も太いのでガタつきはほぼ無いだろうと思う。ロックナットも326よりは大きいので強固な固定が期待できる。

P-326は欠点はあるものの、軽量であり持ち運びも良く質感も高い総じて良い一脚だと思う。使用場面や使用機材を考慮し、使い分けるのが賢いだろうか。少しでも荷物を軽くコンパクトにしたい時はP-326、しっかりとした固定が得たい場合はP-324と使い分けられたら良い。

一緒に購入したプロ雲台のL-10に関しては不満はない。使い慣れれば素早くカメラを振り回せるし、カメラが動くと困る場面ではしっかりと固定もできる。SIRUIの製品がダメだとは思わないが、まだ改良点は残ると今は思う。