レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

野鳥撮影のカメラ設定

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野鳥撮影のカメラ設定を考えてみる。何を今更と自分でも思うが、これまで挑戦したことのないジャンルで、基本的にカメラの撮影設定は絞り優先かマニュアルしか使って来なかったので、備忘録的にまとめてみたいと思った。

野鳥撮影に必要なものから記載すると、当然ながらカメラボディとレンズは必須だ。カメラボディは連射が得意でないモデルであっても構わないと思うが、なるべく連射が得意でAFレスポンスが速い中級以上のモデルが良いだろう。弘法筆を選ばすとはいかないこともある。レンズはもちろん望遠が必要。最低でも35mm換算で400mm以上は欲しいところ。余裕があれば野鳥撮影の標準レンズと言われる換算600mm前後のレンズやソレ以上のものがあると良い。

他にも目立たない服装、帽子なども必要。鳥は色覚が疎いとされているが、赤や黄色は自然界では警戒色なのでカーキやベージュなどの目立たない色合いが好ましいらしい。帽子は髪の毛を隠す為。黒は自然界にはあまり存在しない色だ。

さて、機材が揃えば設定が必要だ。カメラにはマニュアル、絞り優先、シャッタースピード優先など様々なモードが存在する。場面によって適した設定があるが、私は野鳥撮影においてはほとんどの場合シャッタースピード優先で撮影する。ISOは下限と上限を設定したISOオートに設定。あとは場合に応じてシャッタースピードをダイヤルで変更するだけだ。鳥が静止している場合は1/100秒でも良いし、すばしっこく動く場合や羽ばたいている場合は1/1000秒などの高速ででシャッターを切ると動体ブレを防げる。

他に便利な設定としてAFリミッターも活用したい。これはカメラやレンズによっては機能自体を搭載していないものもあるが、ある場合は使用したほうが良い。AFが抜けたりしても復帰が速いし、そもそもAF自体の速度が上がることにも寄与する。私の使用するE-M1 Mark2ではカメラ側でAFリミッターが設定できるので、3パターンを登録している。

親指AFの設定もオススメだ。EOS 5D Mark3や7D Mark2を使用していたときは専用のAFボタンがあったので簡単に設定出来たのだがE-M1 Mark2だと少しややこしいが設定は可能だ。親指が浮いてしまうのでカメラのホールド性は若干落ちるが、AFの測距とレリーズを別ボタンにすることでそれぞれに集中できる。シャッターボタンでAF/AEを行うと、被写体が動くだびにシャッターボタン半押しを解除し再びAFの測距を行う必要があるが、別々にしておくとシャッターボタンに指を添えたままでいられる為、チャンスを逃しにくくなる。

我武者羅にシャッターを押しても写真は撮れない。道具は使いこなしてこそ、自分の手となり足となる。と私は思う。