レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

PRO

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PRO (プロ)と言うと何を思い浮かべるだろうか。私の場合だと最近買ったPROが付くものはOLYMPUSのレンズである。PROというだけあって流石の描写力や鏡筒のクオリティだ。

そもそもPROというのは、Professional(プロフェッショナル)の略語だが、その意味は「専門家」である。これから読み解くに、OLYMPUSのPROレンズは写真専門家のニーズに十分に応えられるという意味なんだろうと勝手に思っている。

他にもPROという言葉が付く製品は数多あるが、個人的に最も日常でよく使うのは今はなきEye-Fi JAPANが販売していた、Eye-Fi mobi PROという製品。Eye-Fiというと東芝Flash airがライバルであった。今は競争に敗れ(?)日本での法人解散に至った。

Eye-Fiという製品は有名だから今更それについて説明する必要はないと思うが、簡単に説明するとカメラにSDカードを挿入したまま、SDカード内の写真データをパソコンやスマホに転送できるという便利なものだ。最近ではカメラ本体にそういった機能を持たせるメーカーが多いので多くのユーザーには不要になりつつある。(Flash airも同様)

私が使っているEye-Fi mobi PROだが、これは他のEye-Fiカードやそれらに類似した製品が持っていない機能を有している。ずばりそれはRAWデータの転送だ。今までの製品は専らjpegデータの転送を行うものばかりで、データ容量が大きくなりがちなRAWデータに対応しているものはなかった。(と思う)

私のように毎日数枚しか写真を撮らず、しかもその中から1枚だけを選んで現像するユーザーにはSDカードを抜き差しすることなくRAWデータを取り出せるのが非常にありがたい。かなり便利だと思っている。

が、しかし、世の中のカメラユーザーのほとんどがRAWデータの扱い方やその存在すら知らない人だと思う。勝手な考えだが、jpegで写真をカメラ任せに撮ってインスタやFacebookに載せて楽しむようなライトユーザーが全体の半分で、ある程度の知識を持ってカメラやデータ、レンズを扱えるミドルユーザーが3割、プロもしくはセミプロが2割といった感じだろうか。

となるとRAWデータの転送が出来るWi-Fi機能付きSDカードのユーザーは多くはない。プロとなるとそもそもCFカードユーザーもいるし、ちまちまデータをパソコンに飛ばすような使い方はあまりしないだろう。要するにEye-Fi mobi PROは、ややニッチな製品だったんじゃないかと思う。

ニッチだろうとニーズはあるので無くては困る道具の一つだが、今はRAWデータの転送が行えるSDカードは恐らくない。今のところ東芝もそういった製品を出していない。ということはやはり、私が思うようにニッチな製品なんだろうか。

ちなみに、ニッチとは「隙間」という意味で、市場開拓において誰も手を出していない分野のことを指したりする。