レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

F1.2

f:id:kazechannel:20171011153333j:imageF1.2の大口径25mm(35mm換算50mm)標準レンズがOLYMPUSのM.ZUIKOレンズにはラインナップされている。最近気になっているレンズの一つだ。

PROシリーズを冠しているだけあって、防塵防滴であり金属製の高剛性な鏡筒を持っている。デザインは言うまでもなく秀逸で、OM-D E-M1 Mk2のようなモダンなデザインのカメラには良く似合う。というか専用と言っても過言ではない。

単焦点なので可動部はピントリングのみだが、これがまたゴム素材ではなくローレット加工された金属を採用していることもありがたい。PROレンズだけでなくOLYMPUSのレンズは可動部にゴムを使用していないため、細かなゴミが付着せずに済む。付着したとしてもブラシやブロワーですぐに除去できる為、レンズ着脱時にゴミがレンズ内やセンサーに付着するのを防げるのは素晴らしい。なによりゴムと違って劣化が無いのが良いと思う。

レンズ自体のスペックはというと、14群19枚のレンズと9枚の絞り羽を採用し最短撮影距離は0.3m、最大撮影倍率は0.11倍だ。光学性能は言うまでもなく良い。PROレンズなので良くない訳がない。ピントが合った所はピシッと解像し、前後は綺麗にボケていく。色収差も良く補正されている。ネットで作例を見る分には素晴らしいとしか言いようがないのだが、実際に触ってみるとこれがまた悩ましいのである。

某家電量販店で実写してみたのだが、目を見張るほどの性能とは思わなかった。確かにピントが合った部分はしっかりと解像しているのだが、そんなことは最近のレンズでは当たり前。輪郭が期待を上回るほどのものではなかったというのが正直な感想で、同社の25mm F1.8を所有しているのに新たに同じ焦点距離を増やす気になれなかった。

確かに素晴らしいレンズではあるのに、何かが惜しい気がした。他には40-150 F2.8や75mm F1.8を試してみたが双方とも好印象。個人的に好みな写りだったのは75mm F1.8のほうだが、40-150 F2.8もキレがあって良かった。何より利便性の面では(携帯性は無視)ズームレンズのほうが勝るが、味という意味では75mm F1.8に軍配があがる。両方買ってしまえば良いじゃないと言われるかもしれないが、そこまでの経済力は有していない。

しかし、室内で子供を撮影することが多い私にとってはどちらも不向きで、やはり25mm F1.2の明るさは魅力的なのである。

余談だが文体にまとまりがないことを含めて(?)私は局所的に優柔不断だ。完全な偏見ではあるが、私の浅い経験上、名前に「ゆう」が入る人物はたいてい優柔不断だと思っている。(笑)