m4/3
m4/3(マイクロ・フォーサーズ)センサーを搭載したカメラに初めて触れ、興味を持ったのは2012年のことだ。
当時カメラを趣味にし没頭していた私は、CanonのEOS 60Dをメインで使用していた。APS-Cサイズのセンサーを搭載するカメラで、様々な被写体を追い、写真の難しさと楽しさに本格的に気づかせてくれたカメラだった。
性能重視、センサーサイズは絶対的性能であると感じていた私は、後にEOS 5D MarkⅢという35mmフルサイズセンサーを搭載するカメラを手にし、吐き出す画質と高級レンズの表現力に惚れ込んだものだ。
結婚を気に売却したのだが、今でも当時撮影した作品を見てはその圧倒的な表現力を思い出す。子供が生まれ、動体撮影にぴったりなEOS 7D MarkⅡを購入、明るいレンズとの組み合わせで子供を撮る日々。これはコレで楽しいと思っていたのだが、デカイカメラボディと、重たく大きいレンズ。総重量は2kg弱。
重たい、かさばる、イカツイ。持ち出すのも億劫になり、威圧感から場面を選ぶセットに嫌気がさしたのが今年の夏。終いにはiPhone7 Plusのカメラで撮りだしたりしたことも。
そこでふと思い出した。m4/3カメラが近年急成長していることを。
思い切ってCanonのカメラ、レンズ、その他のカメラを全て売却。OLYMPUSのOM-D E-M1 MarkⅡ(名前長い)とレンズを数本揃えた。画質は合格点で、流石に35mmフルサイズには敵わないものの私には十分だと感じた。
ボケないと言われるm4/3だが、言い換えれば被写界深度を稼ぎ易いということ。ボケなくていい場面では便利だ。なによりボディもレンズも小さく軽い。昔使っていたシステムから比べると実に半分以下の重さ。「こんな素晴らしいシステムがあったなんて」と心の中で感動してしまった。
初代OM-DシリーズのOM-D E-M5発売されたのは2012年。この時点で鞍替えしていても良かったのかもしれない。当時購入を考えたこともあった。
「ファインダーを覗く。構図を決める。息を止める。シャッターを切る。そうだ、カメラは構えるものだ。」なんていうCMの文句もはっきりと覚えている。
またカメラ楽しめる、楽しませてくれる、m4/3システムは素晴らしいと感じた。