レンズとボディと私。

野鳥撮影から、いつの間にかアウトドアに魅了されたのだ。

M4/3の超望遠ズーム

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M4/3の超望遠ズームが発売されないかと妄想を膨らませたりする。センサーサイズが小さいが故に、フルサイズミラーレスやAPS-Cミラーレスよりレンズを小型化できるのがM4/3のメリット。超広角〜超望遠まで、どれをとっても全て小型軽量。小さくて軽いと言うのは素晴らしいこと。

例えば普段愛用している300mm F4は35mm換算で600mm相当という超望遠でありながら、三脚座を含めて約1.5kg、レンズフード格納時は全長220mm程と圧倒的な小型軽量。山に入れる600mmなんて言われるほど、持ち歩いても疲れることはなく、ずっと撮影を楽しんでいられる。テレコンを使えば840mm F5.6にも化ける。文句無しだ。

風景と違い被写体が絶えず移動する場合は、機材を常に持ち歩けることは撮影において強みだと思う。私にチャンスをモノに出来る腕があるかどうかは別として、チャンスを追う気にさせてくれる機材は相性が良いと思っている。

で、本題。M4/3で野鳥を撮影しようと思うとレンズの選択肢はそう多くない。それはM4/3マウントに限った事ではない。SONYのFEマウント、FUJIFILMのXマウントなんかもっと選択肢が狭い。個人的には更にM4/3マウントで超望遠域を担うレンズが増えて欲しいと思っている。

センサーが小さいという事実をメリットとして最大限に活かすには、M4/3よりもセンサーサイズが大きいマウントが真似できないようなレンズをラインナップすれば良い。超、超望遠ズームなんか面白いだろう。

具体的には300-500mm F5.6-6.3みたいな35mm換算で600-1000mmのズームレンズなんか面白い。この際思い切って1000mm超えの1200mmとかでも面白い。それを手持ちで軽々と振り回せる。こんなことが出来るのはM4/3だけではないだろうか。

価格はそれなりになるだろう。しかし手の届かない価格ではないと思う。30万前後だと売れるだろう。だが、いつの時代も需要と供給のバランスが大切。需要がなければそのようなレンズがラインナップに加わる事はない。

Panasonicの100-400mmもメーカーからすれば相当な挑戦だっただろう。あのレンズを見たときは手持ちで800mmがこんなにも小さいのかと驚いた。あの驚きを上回るレンズを、OLYMPUSにはリリースしてもらいたい。

買いますよ、私は。(笑)

 

EOS 7D mark3

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EOS 7D mark3のスペックはどうなるだろう。今はもうCanonユーザーではないので知ったこっちゃないというか、知ったとて購入することはないが、予想するのは楽しいのでザックリと色々書いてみようと思う。

まずは現行のEOS 7D mark2のスペックを簡単におさらい。EOS 7D mark2はCanonAPS-Cサイズセンサーを搭載するカメラで、同社APS-C機のフラッグシップだ。秒10コマの高速連写と65点オールクロスAF、EOS iTR AF、デュアルピクセルCMOS AFなどを搭載した高速連写機。動体撮影に限れば、1Dシリーズに並ぶ(とはいえ1Dの方が性能は上)捕捉性能を持つ。

EOS 7D mark2は私が最後に購入したEOSだったので印象深い機種だ。弱点は高感度の弱さだったが、それ以外では不満を感じることはなく、AFに信頼を置いて撮影しても殆どの場面で満足できる素晴らしいカメラだった。あと、重いのも不満だったのを記憶している。故に今はマイクロフォーサーズになったのだ。

話をスペック予想に戻す。まずはAFだが、時代の要請に伴って現行より多点化される。7Dは19点オールクロス、mark2は65点オールクロスだったので、mark3は約80点オールクロス程度ではないかと思う。AFは多点化が流行りではあるが、Canonはあまりその点に関して積極的ではない。

次に連写速度。これについても大幅な進化はなされないだろう。AF・AE追従で秒12コマあたりが妥当と思われるが秒14コマもあり得る。メカシャッターでの連写の高速化は電子シャッターより難しく限界があるが、まだ高速化の余地はあるだろう。

mark3にはミラーレスの技術を応用した電子シャッターも搭載されるだろう。これにより最高シャッタースピードはライブビュー時のみ1/32000秒まで上がると思われる。ひょっとするとライブビュー時の連写はメカシャッターよりも高速化されるかもしれない。

細かな所で言うとレリーズタイムラグの短縮や、連写可能枚数の増加、高感度性能の向上もなされるだろう。あくまでmark3は一眼レフのスタイルを崩さないまま、動体撮影に用途を絞って正常進化を遂げると考えられる。

逆に言うと、やはりまだ動体撮影では一眼レフに1日の長があり、ミラーレスに取って代わられないポジションがあるのだろう。動体追尾性能の向上が鍵となるが、Canonにとっては難しい話ではないのかもしれない。

OLYMPUSは静か

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OLYMPUSは静かである。CanonNikonがフルサイズミラーレスを発売するという噂が連日のようにネットを賑わす。PanasonicはG9pro、SONYはα7Ⅲ、PENTAXK-1Ⅱと様々なメーカーが力を入れた製品をリリースするなか、OLYMPUSだけは静か。E-PL9をリリースしたが、さほど注目されていない。ペンライトシリーズもだいぶ売れ行きが良くないだろう。

OLYMPUSユーザーなので、個人的にはOLYMPUSにもっと頑張って欲しいと思う。とはいえ、静かだから何もしていないということはなく、着々とE-M5Ⅲの発売日が近づいている。E-M1Ⅱの後継機だって、今年中に発売は無いが今まさに開発されているだろう。

交換レンズはどうだろう。個人的にはPanasonicの100-400に対抗するようなレンズがリリースされると嬉しいが、実際に開発が進んでいるかは不明。たまに噂になるが信憑性はなく、次にOLYMPUSがどんなレンズを開発、販売するのかは誰にも予想がつかないだろう。

E-M5Ⅲだって、予想を裏切らないようなスペックに落ち着くと思われる。当然、像面位相差AFの採用はされるだろうが、それ以外でフラッグシップのE-M1Ⅱに並ぶ、もしくは上回ることはないだろう。フルサイズミラーレスとの差別化をどうアピールするかが課題になる。

その課題は、今頃OLYMPUSを悩ませているだろう。CanonNikonからフルサイズミラーレスがリリースされるとなると、フルサイズミラーレスを販売するメーカーはSONYを含めて3つとなる。今はミラーレス一眼のシェアNo.1のOLYMPUSだが、No.1の座をCanonに奪われるのは時間の問題。恐らく来年には奪われている。SONYにも抜かされるのではないだろうか。

OLYMPUSは今後どうするだろうか。ミラーレス機の先駆者としてのノウハウをどのように活かすのだろうか。注目していきたい。

個人的には超望遠ズームのリリースに期待している。100-400はPanasonicとモロ被りなので、更にテレ端を伸ばしてシンクロ手ぶれ補正対応だと嬉しい。価格は20万以下で焦点距離にしては小型軽量、写りは悪魔のレンズとも言われる12-100のような性能を期待したい。

 

 

イソヒヨドリを探して

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イソヒヨドリを探して近所をウロウロとしてみた。4月に入った頃のことだ。仕事から帰って車を降りると聞きなれない囀りが響く。見渡すと離れた電柱の天辺にヒヨドリほどの大きさの鳥が止まっていた。最初はヒヨドリかと思ったが、目を凝らすと微妙にヒヨドリよりも青く、お腹が茶色に見えた気がした。

車に戻り、車内に常備しているポケットタイプの野鳥図鑑をパラパラめくってみると、どうやらイソヒヨドリが最も特徴として近いようだった。しかし説明には海辺に生息すると書いてある。

おかしい。私の住んでいる地域は海から直線距離にして100km以上は離れている。どちらかというと都市部で、人口密集地帯、そして某一大観光地であり、イソヒヨドリが居るはずがない。

イソヒヨドリについて色々とネットで調べてみる。全長23cm、オスは頭から胸、背、腰までが青藍色で腹部は赤褐色。アフリカとユーラシア大陸に広く分布する鳥で、和名通り海岸や岩山などで多くみられる。ヒヨドリに似ていることからイソヒヨドリと和名がついているが、分類上はヒヨドリ科ではなくツグミ科。最近は市街地にも生息例がある。

イソヒヨドリも色々あって市街地に進出しているようだ。まるで海沿いのド田舎から都市部に進学で引っ越した私のようだ。妙に親近感が沸く。(笑)

是非ともその市街地で生きる姿を撮りたいと思い、カメラと双眼鏡を助手席に乗せて近所を走り回った。周りから見れば明らかに不審者である。探してみるも、案の定すぐに見つかることはない。何度か外出していると見つけることには最高するも、遠すぎたり飛び去られたり。なかなか写真に収められない。

家の外でじっと待つ作戦に切り替え、囀りが聞こえれば動くことにした。待って、待って、待った。が、聞こえるのは車が通り過ぎる音と、スズメの地鳴き。カワセミでも経験した事だが、待つとなかなか現れないものである。この日は諦めることにしたが、少しでも望みがあればと思い一応カメラを助手席に乗せて夕飯の買い出しに出た。

そして帰宅。車を降りると綺麗な囀りが響き渡る。イソヒヨドリだ。だが目測で50mは離れていた為、距離がありすぎて600mmでも小さくしか写らない。数枚撮影したところで飛び去ってしまい撃沈。

なかなか上手くいかないが。ちゃんと撮れるまでは追いかけてみようと思う。

 

E-M1との組み合わせ

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E-M1との組み合わせで使用することが多い、NOKTON 25mm F0.95の使用感などについて今日は記述する。これまでの記事では描写性能などについて記述してきた。

まずはNOKTON 25mm F0.95の操作系をおさらいする。操作系は至ってシンプル。フォーカスリングと絞りリングをマニュアルで動かすのみ。電子接点がないので便利な(ややこしい)ボタン類などは装備されていない。私が購入したTypeⅡには絞りリングのクリック感を無くす機構が組み込まれているが、この際それは無視しておこう。

私はE-M1 markⅡも使っているが、ノクトンと組み合わせるのは専ら子供撮り専用サブカメラのE-M1のほう。E-M1はOM-Dシリーズのフラッグシップとして2014年ごろ(うろ覚え)発売されたカメラ。今は中古が非常にお安い。

E-M1ファームウェアアップデートで1/16000秒の電子シャッターに対応できるようになったので、ノクトンをF0.95を解放で使っても露出オーバーになりにくい。加えてEVFが230万画素超えと高精細なので、ファインダーでのピントの把握がしやすい。

更にフォーカスピーキングや拡大表示をファンクションボタンなどに割り当てるカスタムをしていれば、より高精度にピントを追い込める。こういう点ではミラーレスは一眼より優れているとつくづく実感する。

ノクトンのフォーカスリングが可動角度が本当に広い。金属で出来たフォーカスリングの質感は非常に高く、組み付け精度も高いのでガタつきは一切ない。指を添えじんわりと力を入れると、等速で動くかの如くスーッとリングが動き出し、ピントもそれに伴ってまるで被写体を舐めるかのように動き出す。

グリスで適度に抵抗を持たされているので、狙った場所にピントを置くのは簡単だ。ピタッときまるという表現が相応しいと思う。フォーカスリングの可動域が広いこともそれに一役かっているだろう。

絞りリングは適度なクリック感があり、操作がわかりやすい。しかし、電子接点が無いのでF値をいちいち目視で確認する必要がある点は、デジタルからカメラを始めデジタルに慣れた身としてはちと不便。クリック感は適度だと書いたが、個人的にはもう少しハッキリしていても良い。

他に可動する部分はない。レンズフードはねじ込み式だが私の場合は付けっ放し。これは多分今後も着脱することはないだろう。

ノクトン 25mmはピントを置くという動作を楽しく感じさせてくれるレンズだ。AF仕様にすることは難しくはないだろうが、コシナには是非ともこういったレンズを作り続けてほしいと思う。